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キラリこの人
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社会福祉法人二葉会 千田保育園

有馬 冨久枝(70歳)
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毎日が驚きと感動の連続。保育園の仕事は私の元気の源

—有馬さんは、以前にこの保育園で働いておられたんですよね。

有馬さん:保育士の専門学校を卒業して、2年目からここ千田保育園で保育士として働くようになりました。8年間勤務した後、結婚退職。当時はフルタイム勤務のみでパート勤務の形態がなく、私は不器用なので家庭と仕事の両立は難しいと思ったからです。それでも、子どもから離れると余計に可愛さが感じられて、いつかチャンスがあれば子どもに関わる仕事がしたいと思っていました。

—再びここで働き始めたきっかけを教えてください。

有馬さん:退職して25年経ち、保育園の規模が拡大するということで園長先生から声をかけていただきました。退職してからも年に1度は保育園に遊びに来ていて、園長先生は私が働いていたときの同期の先生ということもあり、喜んでお受けしました。

—どんな働き方をされていらっしゃるのですか。

有馬さん:働き始めて最初の3年間は1日7時間勤務でしたが、やがて5時間か8時間になり、親の介護などもあって一時期は働くのを止めていました。その後再び復帰して、現在は月曜から金曜の朝9時から4時間勤務で2歳児のクラスを担当しています。土曜も可能な限りシフトに入れてもらうようにしています。

—保育の仕事をする上で、どんなことに一番やりがいを感じますか。

有馬さん:子どもとの触れ合いが何よりの喜びですね。若いときはひたすら「やるべきことを進める」ということにとらわれすぎて、勢いで仕事をしていた面がありました。しかし子育てが終わった今、精神的なゆとりや経験があるからか、親でも祖父母でもない立場から子どもを違った目で見られているという自覚があります。だから、「本当はこうして欲しいんだな」という子どもの気持ちが、若いときよりも分かる気がしています。年齢を重ねた分、むやみに急がず自分のペースで物事を進めているので、そのペースがある意味子どものペースに合っているのかもしれませんね。でも、復職してこんなに長く働けるとは思っていませんでした。

 

—シニアでも長く働ける秘訣は何ですか。

有馬さん:まずは私が働くことに対して家族が理解してくれていること。そして、園長先生や理事長さんなど保育園の配慮、さらには一緒に働く先輩方の心遣いのおかげです。また、若い先生方がいろいろな形で支えてくださるなど、さまざまな応援があるからこそ元気に働くことができていると思いますね。65歳になったとき、他の保育士さんに「ついでに70歳までやったら?」と言われて「そんなの無理無理!」と言っていたのですが、今年70歳になり、「案外できるものだな」と思いましたね。これも職場環境に恵まれていることと、素直でかわいい子どもたちのおかげで続けてこられたんだなと思っています。私の子どもにもよく言われるんですよ。「お母さんみたいな良い職場ないよ。だから感謝しなきゃ」って。

—働くうえで大切なことは何ですか。

有馬さん:「働きたい!」という意欲に加えて、年齢のことを踏まえると体調管理が一番ですね。今年の夏は酷暑で、体調面でもきついときがありました。体調が優れず、出勤が難しいと感じて有給休暇を取得させてもらったこともあります。これも園長先生たちの理解があってのこと。起床と就寝の時間を守り、規則正しい生活を送ることが大事ですね。仕事をしているおかげで良い生活リズムが保てているという実感があり、逆に休みが続いたときにリズムが狂いがちになることも。少々具合が悪くても子どもたちとの触れ合いで元気がもらえるので、仕事は元気の源なんです。

—若い先生方たちともうまくコミュニケーションは取れていますか。

有馬さん:娘や孫がいるので、少しは若い先生方の気持ちが分かるつもりです。こちらから心を開いていけば、相手も心を開いてくれます。年齢では孫のような先生方ですが、私はギャップを感じることはありませんね。ただ、年上だからといって出しゃばるようなことはせず、リーダーの先生に従うことを心がけ、困ったときに助けになることで役に立てればと思っています。

 

 

—保育士として大切にしていることは何ですか。

有馬さん:子どもでも、一人の人格として尊重することですね。相手が子どもだからといってごまかしたりせず、分かるように話をするなど大人と同じように接することが大切です。保育園を子どもが喜んで過ごせるような場所にしたいなという思いもありますね。

 

—ストレス発散のためにしていることはありますか。

有馬さん:テレビやラジオでのカープ観戦です! 菊池涼介選手の大ファンで、勝ったときは思わず声を上げてしまうほどうれしいですね。逆に試合のない日はモヤモヤしてしまいます。フィギュアスケートをテレビで観るのも好きです。

—健康に良いことを何かされていますか。

有馬さん:甘すぎたり辛すぎたりするものは控えめにして、味付けは薄めを心がけています。家事も完璧をめざすのではなく、休みの前日に洗濯などを済ませておいて休日はしっかり休むなど、適度に手を抜くことも大切かなと思いますね。

—保育の仕事をしていて良かったと思うことは何ですか。

有馬さん:純粋な心の子どもたちとの関わりを通して、何気ない行動に子ども一人ひとりの成長を感じることができ、毎日が驚きと感動の連続です。私の方が教えられることもたくさんあって、この仕事をしていなければわびしく味気ない人生だったかもしれません。支えてくださる皆さんと子どもたちに感謝しています。

有馬 冨久枝(70歳)さんの一日
仕事
09:00
子どもたちと遊ぶ
11:00
昼食
12:00
お昼寝の支度
休日
午後
テレビやラジオでのカープ観戦
有馬 冨久枝(70歳)さんの働く会社
女性の社会進出を見据え、「母親が安心して働いてもらえるように」との思いから設立された保育園。 食育の一環として米づくりや栽培活動などにも積極的に取り組み、外部から講師を招いて色あそびや体あそび、音あそびなどさまざまな指導を実践。延長保育も行っている。 職員が働きやすいよう、保育士は産休・出産を経て職場復帰直後は短時間勤務が定着。職員の年齢も幅広く、常勤だけでなく非常勤で短時間でも継続して働けるよう互いにフォローし合い、シニア世代の受け入れにも積極的。
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