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キラリこの人
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第一ビルサービス

三木 ノブエ(76歳)
)

世の中の裏表がよく見えて、仕事が面白いです!

―第一ビルサービスがこのビルの清掃を管理受託されて何年になりますか?

米谷さん(第一ビル本社労務担当者、写真左)まる12年になります。三木さん(写真右)は、管理受託し始めた当初から働いてもらっています。

三木さん:当時の第一ビルサービスの担当の方から「一緒に頑張ろう!」っと声を掛けてもらったのが始まりです。以前、別の会社で清掃の仕事をしていて、そこで定年になったので。そうした折、偶然に電車で知り合いの人とばったり出逢って、「ウチに来てもらえない?」と言われ、第一ビルサービスの担当の方を紹介していただきました。

私、以前は姫路市で主人と一緒に商売をしておりましたが、主人が亡くなり、ふるさと広島に帰ってきました。生まれは、昔の高田郡、いまは安芸高田市です。広島に戻ってから、清掃の仕事に就きました。

―この現場の清掃において、求められるレベルについて、詳しくお話ししていただけませんか。

米谷さん:エレベーターのドアレールの溝の汚れや小便器の目皿の裏側など、平素はあまり目につかないところ、意識されない箇所をきれいにしなければなりません。ビルオーナーさんは、そこまでチェックされています。

三木さん:でも、チェックされるというより、逆にキチンと観てもらっている。と良いことに受け止めています。普通の人はそれほど気を遣わないところまできれいにします。例えば、トイレの洋便器の内側の奥まった見えない部分も、三面鏡を使いながら掃除するようにしています。これが私のプロ意識かも?

―それは、ホテルのように、おもてなしの心を持って清掃し、テナントの皆さまに快適な環境の下でお仕事をしてもらうための、大きな陰の力になっている訳ですね。

三木さん:そうです。テナントの方にから「いつもきれいにしてくれてありがとう」と感謝の言葉を掛けられることもあり、それが何よりの励みになり、嬉しいです。ビルオーナーさんも、チェックするにもそれに見合う心遣いが伝わってきます。感謝しています。

いま、ここの現場は三人の職員で安定しています。それまでは、長続きしない方もおられましたが、去年ぐらいから落ち着いてきました。

―一日の仕事の流れを教えてください。

三木さん:仕事のスタートは、私は朝の7時から、他の二人は8時からです。

朝、出社すると、外回りと玄関の掃除をして、8時半から11時まではトイレを中心に、トイレにすごく時間を掛けています。私は上の階から下に、もう一人の担当が下の階から上に・・・。10階建てなので二つに分けて、5階ずつ分担しています。

米谷さん:A3版の用紙に作業工程を詳細に記入してあります。

三木さん:このぐらいの字だったら読めます。以前はA4版で見づらかったので、大きくA3の用紙に変えてもらいました。「年のことを考えてくれたようです。」(笑)

―テナントの方の清掃は、午後の時間帯になっていますが、テナントの方は就業中ですよね?

三木さん:そうです。掃除機をかけて、ゴミを集めて回収など・・・。テナントさんは週1回のペースで清掃しています。

勤務時間は、月曜日から金曜日が7時間、土曜日が5時間、週40時間の体制です。

―休憩は取れていますか?

三木さん:取れています。休憩時間は、今はみんなで一緒に休んでいます。ご飯を食べて、その後おしゃべりタイムです。清掃員の休憩所は、最初は屋上にあって、次に5階に移り、現在この1階になりました。他所の清掃現場では、着替える場所もないところもあり、こうして空調設備のある部屋を準備していただけていることは大変ありがたいです。

―ビルオーナーの担当の方はどのくらいの頻度で来られますか?

三木さん:毎日です。よく“三木さん”って声を掛けて下さいます。最初の内は、恐くて口も聞けませんでしたが、最近は、少し冗談も交わせるぐらいになりました。

また、その担当の方がよく助けて下さるので、私も頼まれたらすぐ動きます。お互いさまです。

“ここで生じた問題は、ここで処理し、終わらせたい”と考えています。だから、なるべく自分で動いて処理します。

私も昔、商売をしていたせいか、本社の人の気持ちもよく分かるので、ビルオーナーの担当の方の気持ちも分かり、それが相手にも伝わるのかもしれませんね。

米谷さん:私は、ビルオーナーさんやテナントさんとの間で調整ごとをしていますが、ここでは常駐している三木さんがその一部を担ってくださっています。

三木さん:そう・・・。テナントさんからも「三木さ~ん」、「三木さ~ん」と呼ばれています。お蔭でテナントさんからも信頼を受けているようで、私も頑張らなければ、と思います。

―米谷さんにお聞きします。バックアップ体制はどうですか?

米谷さん:どれだけ忙しくてもなるべく時間を取って、職員さんに会って話をするようにしています。何も問題がないということは無いですし、何か起こってから対処するのでは遅いので、足を運んで話を聞くようにしています。なかなか行けない場合には電話一本でも、小まめにコミュニケーションを取るようにしています。

―健康によいことをされていますか?

三木さん:サプリメントを飲んだり、自宅の24時間風呂に浸かったり、カラオケも少し。ここで7時から15時まで働いて、その後、一人でカラオケに行って演歌を歌います。カラオケに行くと、帰宅するのは、夜の7時、8時。土曜日には帰りが夜12時頃になることもありますよ。

―「演歌の花道」なんて言いますが、お好きな曲がありますか?

三木さん:この歌手、この歌、というのは特にありませんが、ああこの曲いいなぁ、と思ったら憶えるんです。今は、三代沙也可(みしろさやか)さんの「おんなの岬」に挑戦しています。

カラオケに行くと、80歳、90歳の男性もいっぱい来てますよ。健康のため、歌うのがいいんですよ。

―この清掃の仕事をされて、良かったと思うことを教えてください。

三木さん:社会の変化、世間の裏表がよく見えて、仕事が面白いことです。この地道な仕事の価値を皆さまがよく見てくださることです。何よりもビルオーナーをはじめテナントの皆さまの温かい人情に包まれて元気に働けることです。私の元気が生まれる大切な働き場所、職場です。

三木 ノブエ(76歳)さんの一日
仕事
 
外回りと玄関の掃除
 
トイレ掃除
 
昼食とおしゃべりタイム
 
テナントの方の掃除機かけ、ゴミ回収